一口に一般貨物の運送業者といっても、実にさまざまな企業があります。依頼する際、荷主様は料金や対応範囲などをチェックされるでしょう。しかし、実はその他にも注目していただきたいポイントがあるのです。費用が安いというだけで業者を決めてしまうと、追加請求で結果的に出費が増えたり、納得行かない対応をされたりするかもしれません。今回は、優良な運送業者の見極め方をご紹介します。
■信頼できる運送業者を見極めるためのポイント
優良企業を見極めるためには、さまざまな点に注目する必要があります。以下の3つのポイントは特に重要なので、依頼前に必ず確認しましょう。
ポイント⑴:これまでの実績
最初に確認しておきたいのは、過去の仕事の実績です。運送業者はそれぞれ得意分野が異なり、食品や飲料を中心に主に運んでいる業者もいれば、建築資材や重機などの運搬をメインにしている業者もいます。そのため、まずは配送を希望する荷物に対応しているのかをチェックしなければなりません。
しかし中には、その荷物を運んだ経験がないにも関わらず「大丈夫ですよ」と安請け合いする業者もいます。もし依頼すれば、大きなトラブルを招くかもしれません。表面的な「できます、やります」ではなく、運んだ経験のある荷物の種類・大きさ・重さなどをしっかりと確認しましょう。
ポイント⑵:管理体制
運送業界には、社員の労働環境が非常に悪い会社もあります。無理な長時間労働などを続けていれば、重大な事故につながりかねません。そのため、管理体制のチェックは非常に重要です。無理のないスケジュールで運行しているか、社員の入れ替わりが激しくないかといった点を確認しましょう。
また、トラックの管理体制も見ておく必要があります。たとえば、車体が激しく汚れているのに放置しているなら、十分な点検を行っていない可能性があるでしょう。洗車をする暇がないほど、無理のある運行体制なのかもしれません。いずれにしても事故のリスクを高めるので、トラックをよく観察してください。
ポイント⑶:担当者の対応
問い合わせに対するレスポンスが早く、どんな質問にも誠実に答えてくれる担当者なら、何かあった時にも安心です。さらに、輸送方法に関する提案を積極的にしてくれる人なら、ベストな運搬が可能となるでしょう。レスポンスが遅く、受け答えが曖昧で、終始受け身でいる担当者は避けるべきです。
■大手企業・中小企業は特徴が異なる。使い分けが重要
運送業界には、誰でも知っているような大手企業もあれば、地場の中小企業もあります。知名度だけで大手に依頼してしまいがちですが、どちらも長所と短所があるので、状況に応じて使い分けることが大切です。大手企業と中小企業、それぞれの特徴を知っておきましょう。
大手企業
担保や保証内容が充実しているケースが多いのが特徴です。また、運べる荷物や対応可能なエリアの範囲が広いことが多いのもメリットといえます。しかし、大抵はパッケージとして決められた内容になっているので、荷主の細かい依頼に対応できないこともあるでしょう。
さらに、実際の運搬は下請けの中小企業に任せていることが多く、中間マージンが発生してしまいます。それでいて、何か確認したいことがあっても大手を通さざるをえず、トラブル発生時にもスピーディな対応が取れないことが多いのです。
中小企業(地場の会社)
大手の下請けをしている企業に直接依頼するため、中間マージンが発生せず、費用を抑えやすいのが大きなメリットです。また、運搬を実際に行う担当者が窓口となってくれる場合は、当日何か起きても即座に対応することができます。担当者以外の窓口があるとしても、他の会社を介しているわけではありませんから、情報の伝達ミスや時間のロスがなく、スムーズに事が進むでしょう。
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